(文:かすみ)
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フィールド・エレメンツ・グローリー所属 |
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もう誰かが死ぬのは嫌だ。
誰かが悲しむのも嫌だ。
誰も悲しむ事なく
血を流す事なく
平和になる方法が
笑顔になる方法が
もしそんな方法があれば私は
それにかけてみたい。
願うだけでなくその願いを現実にするために
私は一歩踏み出そう。
勇気を出して名を名乗ろう。
幸せへの努力を始めよう。
その努力がきっと実ると信じて。
絵:高渡さん(FEG)
あれは、晴れた日のことだった。
国内の掲示板に、大勢の人々が集まっていたのだ。
かすみは、フィールド・エレメンツ・グローリー(略称:FEG)に住む
若き文族の女性だ。まだ成人してはいないが、結婚が出来る年になっている。
彼女は、元はどこの藩国にも属さず、人々の戦いを見ているだけでだった。
しかしある時何か自分に出来ることをやりたい、と決意しFEGへと入国した。
FEGでの日常は、楽しく、賑やかで、ついつい笑顔になってしまう。
癖のある面々の中で、でも自分も己の趣向と本心を隠すことなく
暴走して怒られているのだ。
今は、文章を書きながら、吏族の仕事も手伝っている。
慣れない吏族の仕事に戸惑いつつも、何とか仕事を覚えて
手伝いが出来るレベルになった。
文章を書きながら、自分に出来る仕事があるのはいいことだ、と
少し幸せな気持ちで日々過ごしている。
かすみは、先のロジャー奪回戦で黒オーマっていい人達だなぁと思っていた。
そして、何とか殺しあわずに済ますことは出来ないだろうか。
お互いに笑顔で過ごすことは出来ないのだろうか。
そんなことを考えていた。
そんなある日。
黒オーマとお見合いしてみませんか?
そんな知らせが、各藩国を駆け巡り、
FEGにもその知らせが来た。
行こう、と思う。
戦いだけが全てじゃない。きっと何処かに平和になる道があるはずだ。
黒オーマの人たちは、いい人達だと思うから。
だから、お見合いに行ってみようと思う。
もう誰かが死ぬのも、誰かが悲しむのもいやだ。
そう思っている。
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